例えば、ここに1の積み木が8つあります。
この積み木を1列に並べてみます。細長いかたちになりました。数えてみると、積み木は8つです。
それでは、次に半分にして横並びにしてみましょう。平べったい面になります。これも8つです。
4つを上に重ねると、キューブ(立方体)ができました。もちろん積み木は8つです。
最初は線に、次は面に、最後に立体になりました。数をかぞえたのは、長さや面積、体積のあり様を知るためです。計算をして答えを出すことはまだできなくても、こうして積み木を数えることで3つの量に対する違いが理解されます。
「長さ」や「面積」、「体積」の基礎に<かずの木>を使って触れてみましょう。
■ みたてあそび
お弁当を持ってお散歩にいこう。ご飯に、ソーセージに玉子焼き、全部大好き!いただきます!
<面積>
お弁当箱の中にどのくらいのバランスでごはんやおかずを詰めるか、さりげなく面積の要素が含まれています。
■ 積み木を詰める
いろいろな数を組み合わせて、トレイ全部に入れることができたね。<面積・長短>
一辺が「10」、全部で「100」のトレイにどうしたらピッタリ入るか考えることは「面積」だけでなく「長さ」も理解する遊びです。
■ 大きな立方体づくり
きちっと揃えて積んでみよう。大きな立方体、できるかな?あっ、クリスマスプレゼントができた!
<長さ、面積、そして体積>
立方体をつくるためには、縦・横・高さのすべてが同じ数でなければなりません。この遊びを通して、「長さ」「面積」だけでなく、「体積」の概念にも触れることになります。
■ みたてあそび 「だいちゃんのおでかけ」
5種類10本(個)のかずの木でつくる物語です。どのシーンも、すべて同じ量の積み木を使っています。
お子様の目の前で組み立てながらお話ししてみてください。
物語のはじまりはじまり〜 だいちゃんは9階建てのマンションに住んでいます。5階がだいちゃんのお家です。
今日は日曜日、家族揃っておでかけです。 だいちゃんはお父さんとおねえちゃんと一緒にご飯を食べます。
お母さんはお弁当の準備中。
「早く食べて、おでかけしようよ〜」
「どこにいくの?」
だいちゃんもおねえちゃんも待ちきれません。 車に乗って出かけた先は、動物園です。
鼻の長いゾウがいました。とってもかわいいペンギンもいました。
たくさんの動物を見て、お弁当を食べてお家へ帰りました。
<量の保存>
同じ量の積み木でも、さまざまな作品ができました。量はバラバラになったりくっついたりしますが、どんな形になっても量は変わらないということが感じられます。
■ かたちづくり
方眼紙に模様を描き、かずの木を乗せてパターンをつくる遊びです。1マス22.5mmの方眼紙を用意したら、まずは好きなマスに色を塗って形をつくってみよう。 形の上にかずの木を乗せたら、平面の形が立体的になってきた。長い木、短い木、いろいろ組み合わせがあるね。 難しかったら1の木だけでつくってもいいよ。
使う積み木の種類を決めておけば、難易度の高いパズル遊びになります。 完成したら、何個の積み木を使ったかかぞえてみよう。
わかりやすいように10個ずつかたまりをつくってみたよ。 いろんな並べ方があるね。他にも問題をつくって遊んでみてね。
<面積・体積>
いくつ積み木を使ったか数えることは、面積(または体積)を計る遊びです。