「同じ」と「違う」に敏感になるころ、子どもたちは同じものをたくさん集めることに興味を持ちます。この「同じ」と「違う」はあらゆる認識の土台になります。また、算数の分野では「わける」「まとめる」という計算や集合の基礎になる概念でもあります。
例えば、以下のような遊びで、「同じ」「違う」について遊んで(学んで)みてはいかがでしょうか?
■ 宝物あつめ
子どもたちは「あつめる」のが大好き。いつのまにやらビーズや積み木を集めてきます。キラキラの宝石箱みたいだね。
<なかまあつめ>
小さな子どもを見ていると、カゴやバッグにいろいろなものを集める様子があります。 まだ、情報としては混在していますが、たくさんのものの存在を「知る」ところからものごとの認識がはじまります。
■ 買い物ごっこ
算太くんはお母さんに頼まれて1人でおつかいに行きました。お母さん 「算太、これと同じもの(3の積み木)を買ってきて」
算太「はーい!いってきまーす」
算太くんはお店にやってきました。お母さんに頼まれたものはどれだったかな? 算太 「ただいま!買ってきたよ」
無事に同じものを見つけた算太くん、頼まれたものをお母さんに渡しました。 上手におつかいできたね。
<1対1対応>
お母さんに頼まれたものと同じものを探すことは”1対1対応"の理解につながります。
■ みたてあそび
今日はクリスマスパーティ。 ケーキの上には、赤いビーズのイチゴが乗っています。おいしそう!<1対1対応>
1人に1つずつケーキを配ると、ケーキといちごは1対1、人とケーキも1対1になります。
■ ビーズくばり
トレイにいろいろな色のビーズを入れます。 3色のビーズにあわせて、お皿を3枚用意。「このお皿は赤いビーズだけ!これはイチゴなの!」
「こっちのお皿は黄色、バナナがたくさんあるね」
<なかまあつめ>
これまでは同じものをみつける遊びでしたが、この遊びは、同じものを分ける=グループ分けをする遊びです。
■ なかまをあつめよう
カードを用意します。 カードには、「赤」「青」「黄色」や「奇数」「偶数」などかずの木やビーズに対応した内容を書いておきます。トランプのようにカードを積んでめくり、カードと同じ内容のものを探すゲームです。
順番を決めたら、1人ずつカードをめくりましょう。
「5のカードが出たよ!」
5個のビーズや、赤い5の積み木、かずの木を組み合わせて5をつくってもいいよ。いろんな「5」を見つけてね。
<なかまあつめ>
見た目に同じものだけでなく、特定の項目(ここでは5)をいろいろな事例の中から見つけるのはさらに高度な「なかまあつめ」です。
■ おかたづけ
こっちのトレイは10の木を、こっちは7の木と3の木が入るね。同じなかまをあつめるとぴったり収まるね。
<なかまあつめ>
<かずの木>の片付けはそれ自体が「なかまあつめ」 です。実は「7+3」「6+4」など、どのトレイも「10」の組み合わせになるので、しぜんと足し算の基礎が学べます。