0〜100歳まで遊べる<積木のいろは>の魅力

 もっと多様なものごとを関係づけることができるようになるこの時期、積み木でも「三角柱」や「円柱」など複雑な形を使いこなして遊びが発展します。また、それに比例して扱う積み木の量がさらに増えます。
 身体も成長し、行動範囲も広がります。公園や動物園、水族館など外出した体験が積み木遊びに取り込まれ、表現世界が一層広がります。
積む
    2歳7ヵ月(左)
高く積んでいきます。積むときにきれいに揃えているので、崩れずに高く積むことができます。

2歳7ヵ月(右)
自分の背を超える高さまで積むことができました。
長く並べる 
 
2歳10ヵ月
長い長い線路がまっすぐ伸びていきます。直角二等辺三角形の<ケルンモザイク>を同じ向きに揃えて並べるところもこだわっています。
みたて遊び
 
2歳7ヵ月
野菜を包丁で切って、お鍋で炒めて…料理の様子をよく見て再現しています。
3歳1ヵ月
オーブンでグラタンを焼いています。焼けるのを待つ間、フライパンで玉子を焼いていました。
建物をつくる(大きな作品をつくる)
    2歳7ヵ月(左)
高く積む、周囲に並べる、この組み合わせで大きな建物ができました。

3歳1ヵ月(右)
真剣な表情で積んでいます。どこにどう配置するか頭をフル回転させて考えています。
 
3歳2ヵ月
収納箱を利用して、限られた範囲の中でつくっています。
3歳1ヵ月
自分のイメージした形がすいすいつくれるようになりました。
きょうだいで一緒に遊ぶ/自分のつくりたいものをつくる
 
2歳11ヵ月
1人ではできなかった階段のつくり方をお兄ちゃんに教えてもらいます。1人で階段をつくりあげ、最後に<ケルンモザイク>で飾りました。
 
3歳1ヵ月(上)
大きな船をつくろう!1人一艘、お気に入りができました。

3歳2ヵ月(右)
お兄ちゃんの真似もできるようになったよ。
飾り付けをする
 
3歳2ヵ月
ケルンモザイク>を市松模様に並べて敷き詰めました。考えた上で配置しているのがわかります。
 
 
 長い線路をつくって電車を走らせたり、動物園で見た動物をつくったり。日常の体験が積み木で表現されるようになります。イメージしたものが表現できる技術も身についてきて、「お城」のようなものがつくれるようになるのはこの頃です。
 3〜4歳にかけて「なんで?どうして?」という質問が増えます。これはものごとの因果関係や秩序を知りたいという欲求の表れです。積み木遊びをしながら「こう積めばこうなる」という因果関係(=秩序)を、試しながら理解していきます。
 また、なにかをつくるうちに違うイメージが湧いて形が変化したりと、発想の変化を楽しむ姿もよく見られます。こんな時、新しい発想が次々に生まれ、創造力が存分に発揮されています。完成形にこだわらず、そばで見守ってあげてください。
 きょうだいがいるご家庭では、上の子がつくったものを下の子が壊してしまうというお悩みをよく聞きます。この場合、下の子が2歳半を過ぎる頃には自分なりにつくりたいものを見つけてつくれるようになり、トラブルが急激に減ります。