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ボールの魅力 1/2

誕生と同時に、まず最初に与えたい童具はボールです

ボールは手の中にすっぽりおさまるかたちです

 開いた一方の手を少しずつ、つぼめていってください。掌の中にはボールがすっぽり納まるかたちがつくられます。つぎに二つの手をつぼめて合わせてみてください。ここにも球形がすっぽり納まるかたちがつくられます。
 掌は球形を納めるのに適したようにできていることがわかります。
 そして、赤ちゃんのやわらかい手に、角のないまろやかな手ざわりは子どもの心をなごませます。だから生まれてまず触れるお母さんの乳房がまるいのでしょう。

ボールひとつあれば、たくさんの遊びがつくり出せます

 転がす、投げる、ぶつける、弾ませる。一人でも、たくさんの友達とでも、その時の状況に合った遊び方ができるのがボールの魅力です。「今日は何して遊ぼうかな」と、一つのボールをいろいろに使いこなそうとする活動の積み重ねは、応用力を育てていきます。
 考えてみると、ボールを使ったゲームは、数え切れないほどあります。ドッジボール、バレーボール、テニス、バスケットボール、ゲートボール……。「球」は、中心点から表面までの半径がどの部分も同じという秩序を内に秘めた形をしています。そのため、扱う人のテクニックをそのまま受け入れ、ストレートに反応してくれるので、様々な球技が生み出せたのです。もし、これが木の実や石ころのような不規則な形をしていたら、ほとんどのボール遊びやゲームはなくなってしまいます。

(和久洋三著/『おもちゃの選び方・与え方』より抜粋)

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